やっと読み終わった1894年の作品。100年以上前の作品なんて相変わらず古いの読むね。
先日漫画『エマ』を読んでたときに、ジョーンズ家の皆様方が読んでおられたので、ミサキノも読んでみようと思った次第。作者アンソニー・ホープはイギリスの「サー」(ナイトに叙任されたってことか?)にもなった人だとのこと。この『ゼンダ城の虜』が代表作らしい。原題は"The Prisoner of Zenda"でそのまんま。この文庫本では、好評につき作られた『ヘンツォ伯爵』ものっているので、お得か?
ストーリーは
イギリスの紳士ルドルフ・ラッセンディルが、ヨーロッパの一国であるルリタニア王国に滞在。自分と瓜二つで同名の国王の歓待を受けるが、そこで王位をめぐる陰謀に巻き込まれる。ルドルフは王のふりをしつつ、とらえられた本当の王を救うために立ち上がるのだった。
……まあ、こんなところか。高貴な人と瓜二つで取り換えっこなんて、よくありそうな話ですが、男版ってあんまり聞かないか? 結構おもしろかったです。そつなく物事をこなすうえ、臣下と姫の信頼も勝ち取っちゃうんだからな。本当の王の立場なし。
つくりとしては、一人称小説で『ゼンダー』はラッセンディル視点、『ヘンツォー』の方は臣下のフリッツの視点となっています。変わった理由は展開の都合だったんだろうな。
ちなみに、この架空の王国ルリタニアですが、文庫のカバーに書いてある地図を見ると、ドイツとチェコの間にあるそうです。そしてこの作品のおかげで辞典に「ルリタニア」という単語が載ったのだとか。
悪役のルパートをあくまでもカッコよく書きたい作者の意図が見える作品でありましたが、なかなかいいんじゃないでしょうか。ただ、時代状況が自分の知識では想像しきれなかったけどね。
<注意:以下致命的なネタバレ含む感想>
・ルドルフ君の冒険譚なんですが、本当の王様可哀そうだよと思ったりした。薬盛られている間に、戴冠式は済まされるわ、姫のハートは盗まれるわでね。救出された後は、臣下には常にラッセンディルと比べらるし。しまいには死んじゃうし。しかも王として死ねないし。ご愁傷様です。
・ルパートの魅力が光った(作者の意図を感じるが)作品でしょうか。だから続編でも悪役をになったのだし、ラッセンディルと決着をつけさせたのだろうな。
・最後に。ルリタニア・テーマというもので、田中芳樹が作品を書いているとか。ま、機会があったら読もう。
トラックバック
http://barkatstraysheep.blog70.fc2.com/tb.php/222-ae00e551
| BLOG TOP |